妹速VIP(`・ω・´)シャキーン

気の向くまま月に一度くらいの更新をします。よろしければ見てやってくださいm(_ _)m

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コメント

  1. 名前:名無しさんさん 2008/10/30(木) 21:32:19
  2. 泣いた
  3. 名前:フラグが立たない名無しさんさん 2008/11/11(火) 02:32:36
  4. 本気で感動した。
    こんな文才がある物語は読んだことが無いかもしれない。

    正直最初は何て糞スレかと思ったけど最後は涙しかなかった。
    作者さん、管理人さん、乙。
  5. 名前:名無しさんさんさん 2013/03/09(土) 15:49:32
  6. キノコの神様は最後まで諦めなかったものに幸せを与えるか・・・

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マリオ「ピーチ姫の桃色天然水…ペペロンティーノオォウ…」

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:24:57.50 ID:US79mtF0O
    何秒、何分だろうか、二人は目を合わせたまま動けずにいた。深夜の町に車の音は無く町は静まり返っている。あると言えば雪の音と二人の白い息の音だけだ。

    二人の頭に微かな雪が降り積もった頃になってようやくピーチが口を開いた。

    ピーチ「…こんばんは。」

    マリオは喋り出す事が出来ずにいた。口が開きそうになっては閉じるを繰り返した。
    今にも押し潰されそうな程の記憶がマリオにのしかかる。追憶の狭間に揺らぐ意識。
    彼女は本物のピーチなのかと疑う程に予想もしてない事態であった。同時にいつか諦めた未来の形でもあった。
    どんなに思考を巡らせて意識の海を泳いだとしても、今この瞬間は形而下であり紛れも無い現実なのだ。
    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:29:56.02 ID:US79mtF0O
    マリオ「何でここに…。」

    それがマリオの第一声だった。
    不安と驚きに満ちた声はかつての彼とは全くもって違う物だった。

    ピーチ「貴方に会いに来たの。」

    あの日彼女は出て行って、それっきりの関係だった筈。それが今になって会いたいとは一体。

    ピーチ「正直言ってあたしも良く解らないの。全部無くしちゃって。ただ、ここに来れば何かがある気がしたの。」

    良い物など何もありはしない、有ると言えば限り無い絶望だけだ。

    マリオ「悪いがここには何もない。」

    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:36:45.91 ID:US79mtF0O
    ピーチ「ここには貴方がいるじゃない。」

    マリオ「なんでそんな…。今更…。」

    なんともぎこちない言葉だ。
    風の音が微かに聞こえる。二人の間に吹き抜ける冬の風。

    ピーチ「昔の事はいいから。」

    マリオ「いや…俺が悪い。もう君に会う事は出来ないし会う資格も無いと覚悟していた。」

    ピーチ「変わったわね。昔の貴方はもっと自信に充ち満ちていていたわ。」

    その自信が俺を有頂天にしたのだ。その自信が君を傷つけたのだ。

    マリオ「頼む。察してくれ。」

    マリオは下を向いた。
    足元には僅かに雪が積っている。

    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:42:40.98 ID:US79mtF0O
    バチン!

    滅多に暴力を振るわないピーチが力一杯マリオをひっぱたいた。寒さ故にマリオの頬が赤く染まった。

    ピーチ「ほら、あの時の借りは今ので返したわ。もういいのよ。男ならレディーを引っ張りなさい。」

    マリオ「…俺にはもうその資格は無い。」

    話が停滞している。時々動いては振出に戻っている。甚だ重苦しく鈍いリフレイン。

    ピーチ「もう、ウジウジしないの。」

    マリオ「そんなんじゃないさ。君と疎遠になったのは当然の仕打ちだと思っている。」

    ピーチ「だからさっきのでチャラよ。それにレディーを外に置いて行く気?それこそ罪よ。」

    何かにつけて疎い俺はピーチが寒そうにしているのに今更気付いた。とりあえず家の中で話そうと思いドアを開けた。
    ピーチの横をすれ違う時に懐かしい匂いがしたのを感じて、彼女は今も彼女のままなのだと、微かな安心を感じた。

    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:51:06.48 ID:US79mtF0O
    家に入る時、ドアノブがいつもより重く感じた。まるで知らない新しい扉を開くような感覚であった。

    マリオ「ただいま。」

    ヨッシー「でってぃう!ってまじかよ!」

    あのマリオが女を連れている。ヨッシーはついつい言葉が飛び出てしまうくらい驚いていた。

    ヨッシー「でってぃう!でってぃう!」

    ヨッシーは強がりだ。不覚にも驚愕してしまったことを何とか紛らわした。

    ピーチ「きゃあああ////ヨッシーちゃんじゃない///こんなに大きくなって。」

    マリオと初めてゲームで共演した頃赤ちゃんだったヨッシーが今はすっかり大人だ。トサカも立派である。
    ヨッシーは全く彼女を覚えていないのだが、ピーチは喜びのあまり飛び付いた。

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:51:57.29 ID:LNKMciFe0
    ヨッシーwwww

    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:52:23.45 ID:4oqKQfxkO
    クオリティが……上がっている……?

    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:52:33.04 ID:nDz7w9uV0
    でっていうしゃべんなwww

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:56:12.17 ID:US79mtF0O
    ヨッシー「でれでれでってぃう////」

    ピーチ「大きくなったわねぇ///よしよし///」

    ヨッシー「ウ~ンヨッシー!///」

    俺は戯れるピーチを横目で見ていた。
    笑顔の彼女は本当に愛らしい。しかし俺にあの笑顔は勿体ない。不釣合いだ。

    マリオ「ピーチ。そろそろこっちへ来てくれないか。」

    ピーチ「分かったわ。」

    マリオは無意識にピーチと呼んだが。ピーチにはそれが嬉しかった。
    どんな形であっても、自分の名が呼ばれるのは誰かに必要とさている証だからだ。
    2人は小さな机を挟んで座った。

    46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:57:56.13 ID:sWPbbUV60
    でっていう喜びすぎwwwwwwwww

    50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:04:09.09 ID:US79mtF0O
    マリオ「これからどうするつもりなんだ。悪いが君が俺をいかに受け入れようが今の俺には何も無い。見ての通り家はこの様だ。クッパはどうしたんだ。」

    ピーチ「さよならしたわ。」

    マリオ「!?」

    ピーチ「あの頃は彼の本性を知らなかった。彼は汚ならしい悪魔よ。ただの怪物よ。」

    混乱しそうだった。過去は嘘なのか、夢なのか、いや確かに過去は存在する、それ故の今じゃないか。あんなに愛し合っていても人はいつかは別れる物なのか。
    マリオは常世の虚しさをひしひしと感じた。

    52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:07:36.18 ID:US79mtF0O
    マリオ「しかしあの日俺は君に…」

    ピーチ「その話はもうやめて。…あれ?あの写真…。」

    ピーチは壁に掛けてある写真を眺めた。

    マリオ「ああ、君がまだ新人だった頃に皆で撮ったやつだ。」

    ピーチ「あの写真ならあたしも。」

    ピーチはバックをあさった。

    ピーチ「ほら。」

    驚いた。てっきり捨てていたとばかり思っていた。

    ピーチ「あたしが辛かった時や泣きたかった時に何度もこの写真に励まされたわ。楽しかったあの毎日を頼りに頑張れると思ったの。」

    マリオ「…ありがとう。」

    俺は何を言っているんだ。なぜここで礼を言うんだ。一つだけ分かるのは今のありがとうは至極自発的な言葉だったということだ。

    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:12:18.34 ID:US79mtF0O
    マリオ「ありがとう…。ありがとう…。ありがとう…。」

    言葉が自然と口から溢れてくる。
    ありがとう一回毎に牢獄の鎖が解けていく。鉄格子が砕けていく。
    ああ、溢れようとしているのだ。甦ろうとしているのだ。満ち足りようとしているのだ。

    マリオ「ありがとう。」

    ようやく止まった頃になると俺は泣いていた。枯れた筈の水源から溢れたオアシス。
    そして俺のカラカラの素肌に意識に心に優しい雨が降り注ぐ。
    砂漠に降る雨。
    希望の雨。
    命の雨。

    地から空から溢れている、潤っていくのだ。俺は包みとるようにまた抱き締めるように瞬きをし、涙を外界へ解き放った。

    やがて潤み歪んだ視界が原型へと戻っていく。はっきりとしていくに連れて目の前の彼女の輪郭はより鮮明になっていく。輝きを増していく。

    55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:16:54.90 ID:US79mtF0O
    ピーチはマリオの頭を撫でた。いつか離れた母のように優しい手触りで。
    それは慰めでも、情でもなく、愛おしむ気持ちであったのだ。

    長い人生の一カケラに過ぎない時間なのだが。最も輝くカケラの一つになることは本能的に分かった。
    過去の終りと未来の始まりを告げているその世界は
    二人にとって一瞬であり永遠であった。

    窓の外に少しだけ積った雪が柔らかい光を放っている。オレンジ色の暖かい冬の光、切なくも幸せな夢の色。

    ありがとう。俺は幸せだ。

    61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:23:54.08 ID:US79mtF0O
    ピーチ「泣かないの。ほら、男の人でしょ。」

    マリオ「すまない。ありがとう。」

    格好悪いと思われたに違いないがそれでも良かった。
    クッパ城を出た彼女には家が無い、俺が彼女の家になろう。そう決意した。

    マリオ「ええと…うん…あれだ…。俺と一緒に暮らさないか。」

    不安と期待のこもった一世一大の台詞だ。

    ピーチ「ええ。喜んで。」

    と彼女はハニカンで笑った。

    俺はまた泣いた。その度に彼女は俺を撫でた。

    マリオはすっかり反省してるみたい、あの日のようには絶対にならないって断言できるわ。あたしにも家族ができました、ノコ爺さんありがとうございます。

    あたしは幸せです。

    65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:29:28.66 ID:US79mtF0O
    そして二人は寝床についた。作業用の小さな布団を敷いて、寄り添うように眠った。

    歳を重ねた二人の表情はなんとも和やかで、朗らかな様子であった。

    マリオ「グー、グー。」

    ピーチ「…マリオ…マリオ…。」

    夜が明ける頃に二人は眠りについた。

    俺達二人なら大丈夫さ、これから先何があっても乗り越えられる。
    未来を決め付けるのは良くない事だが、今はそう思うだけで幸せだったのだ。
    少し頭を出した太陽の光が二人を優しく照らしている。ようやく雪も溶け始めようとしているそんな頃だった。

    66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:32:55.06 ID:pEo1KCT80
    雪はいつもマリオたちの心境とか状況を比喩してるみたいだな…。深い。
    それはおいといてピーチに萌えるんだが。

    76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:46:45.95 ID:US79mtF0O
    しかし一方で暗い昼が始まろうとしていた。

    キノピオ「やったぜ…あいつは神様だ…こんなに薬をくれるなんて。しかも無料でよお。」

    キノピオ「ワルイージか…へへ。頼りにしてるぜ旦那。」

    ワルイージは裏社会のリーダーであり、主に違法薬物の販売をしていた。
    その商法は悲惨極まりなく、町でドラッグにハマるキノコを捕まえては薬漬けにして、薬の染み込んだ頃に暗殺し、そのキノコを高額で売りさばいているのだ。
    キノピオは自分がそのターゲットであることをまだ知らない。

    キノピオ「あひゃwwwあひゃwww」

    狂気がキノピオの体を蝕み、意識までをも支配しようとしていた。

    77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:48:14.36 ID:nDz7w9uV0
    そういえばキノピオは・・・
    もうどうしようもないのか・・・

    82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:57:32.42 ID:US79mtF0O
    そしてクッパ城では。

    クッパ「ギャオオオス!誰も居なくなっているではないかああ!」

    クリボーやノコノコ達が居なくなっていた。

    クッパ「ギャオス…ついに皆に見捨てられてしまったのだ…。俺様は…。」

    クッパはこう見えて意外と淋しがり屋なのだ。
    城の壁にある若き日の自画像を眺めているうちにすっかり夜になってしまった。

    85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:04:11.91 ID:US79mtF0O
    マリオ「いってきま~す♪」

    ピーチ「行ってらっしゃい♪」

    ヨッシー「でってぃう。」

    今日のマリオは見違える程元気な声だった。

    あの仕事辞めてから配管工で働いてたんだ。毎晩毎晩大変だわね、そうだわ…今日はおご馳走作って待ってましょ。
    お金は残り少ないけどきっと大丈夫だわ。

    86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:07:28.05 ID:eSzOJPLs0
    >>1
    あ り え な い 。それは。
    バストダンジョンでリリカのおっぱい値を800近くまで調教強化してやらないと、そのフラグは立たない。
    仮にフィリオナをメンバーから外してリリカを集中調教しても、アナルバイブが使えないその段階では
    スカリバーはまだ手に入れられないはず。 妄 想 で つ か ?
    とりあえずアンダー草原で淫獣マリリスを大量に調教して淫度をどんどん稼いどけ。
    展開が不安ならバックアップ取っておくのを忘れんなよ。説教くさくなってスマソ・・・。ついな・・・。

    88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:09:52.06 ID:SY+W7hh00
    >>86
    誤爆だろうけどワロチwwwww

    90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:13:07.89 ID:zySoAStD0
    誤爆じゃないだろこれwww

    91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:14:29.30 ID:US79mtF0O
    マリオはいつものようにキノ五郎と仕事をしていた。

    キノ五郎「ゲッホ!グェッホ!」

    マリオ「キノ五郎さん、大丈夫ですか?」

    キノ五郎「すまねぇな。昨日あんな事言っといておきながら自分が風邪ひいちまった。ゲッホ。」

    マリオ「咳する度にキノコ菌が飛んでますよ。今日は休んだ方がいいんじゃ…。」

    キノコ五郎「馬鹿ぬかすんじゃねぇ!ゲッホ!俺は今まで皆勤賞なんだよ、ここで諦めてたまるかってんだ。上手くいけば係長に昇格できるかもしれねぇ…グェッホ!」

    マリオ「じゃあせめて怪我をしないようにしてくださいよ。」

    マリオは少し心配だった。

    99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:29:08.73 ID:US79mtF0O
    マリオは今日あった事を話ながら仕事をしていた。

    キノ五郎「そおかぁ。ゲホッ。良い嫁出来て良かったなマリオ!」

    マリオ「いやいや嫁だなんて滅相もない、結婚なんてしてませんよ。」

    キノ五郎「ははは、わりぃわりぃ。オッホン!でも今がチャンスだぜ早いとこ結婚しちまって良い家庭を築いたらどうだ。」

    マリオ「今の俺にはまだそんな金も自信もありませんよ。」

    キノ五郎「大丈夫さ。大切なのは愛だよ愛。」

    マリオ「そうっすね。俺も頑張ってみます。」

    ついにあいつにも女が出来たか。はは、ちょっと寂しいな。今までは俺だけの男だったのによ、って俺は何を考えてるんだ。
    とにかくマリオ…その幸せ絶対無くすんじゃねぇぞ。俺が一番応援してるからな。

    106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:35:02.43 ID:US79mtF0O
    仕事は六時間以上続き、ようやく終わろうとしていた。そんな時事件は起こった。

    キノ五郎「よし、そろそろ上がるか…ゲッホ!ゲッホ!」

    マリオ「今日はお疲れ様でs…!」

    梯子を昇って行く途中キノ五郎は咳をした反動で手を滑らせた。

    キノ五郎「っうぁああああああ!!」

    マリオ「キノ五郎さん!!!!」

    ドスッと重い音が冷たい配管工に響いた。

    112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:39:10.69 ID:US79mtF0O
    マリオ「キノ五郎さん!」

    キノ五郎「…」

    返事がない。俺はキノ五郎さんをおぶってマンホールから出た。
    そしてタイムレコーダーを押すのも忘れて彼を病院へ運んだ。
    幸いにも町で一番大きな病院が彼を受け入れてくれた。

    少し不安だったのだ。三年前のキノ五郎さんみたいになったらどうしようと何度も思った。そして彼はすぐさま緊急治療室へ運ばれた。
    赤いランプが点滅している。ヤケに無機質な白い部屋はなんだか怖く感じたがキノ五郎さんへの心配の方が大きかった。
    頼む死なないでくれ。

    120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:55:32.77 ID:US79mtF0O
    赤いランプが消えて中から医者が出て来た。

    マリオ「キノ五郎さんは…!」

    医者「命に別条はありません。ただ、右足を骨折しておりひどいウィルス性の風邪もひいておりますのでしばらくの間は当院に入院していただくことになります。」

    マリオ「そんな…。」

    マリオは悔しかった。あと少し頑張ればキノ五郎さんは昇格出来ていたかもしれない。あの職を誇りとするキノ五郎さんにとってあまりに残酷な事件であった。あの時手を出していればとか、俺が受け止めれればとかどうしようもない事ばかり考えては頭を抱えた。

    結局その時にキノ五郎さんを見ることはなく。明日お見舞いに行くことを決めて家に帰った。

    マリオ「それじゃあ意識が戻ったら、明日お見舞いに行くって伝えといてください。」

    医者「かしこまりました。」

    そうして病院を後にした。

    121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:56:27.17 ID:x4p/8g/+O
    俺…今夜からシメジは食べない…

    122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:57:13.61 ID:US79mtF0O
    マリオ「あぁ…明日は花でも持って行くかな。」

    命に携わらなかったと聞いてマリオは仮初の安心感をいだいていた。
    明日は朝からお見舞いに行こう。そう思いながら町の隅を歩きつつ家へ向かった。

    129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:08:20.97 ID:US79mtF0O
    マリオ「ただいま…。」

    ヨッシー「でってぃう。」

    ピーチ「おかえり♪あら…元気ないわね。」

    ピーチには元気がない事がすぐばれた。

    マリオ「ああ…大切な上司が怪我と病気で入院してしまってな。」

    ピーチ「そう…それは散々だったわね…。」

    ピーチ「ちょうど良かったわ。ほら、これ見て。」

    机の上には何年も触れられなかったくらいのご馳走が並べられていた。

    マリオ「一体これは…?」

    ピーチ「ふふん♪貴方の為に作った手料理よ、ゆっくり召し上がれ♪」

    マリオ「あ、ありがとう!ヤッフゥウウ!」

    こんな料理は本当に久し振りだ。マリオは飛び付くように食べている。

    ピーチ(ふふ、可愛い♪)

    それを見ながらピーチはクスッと笑った。そしてピーチも隣りに座って料理を食べた。微笑ましい光景だ。

    130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:09:05.41 ID:sWPbbUV60
    ヤッフゥウウ!ってキノ五郎さん不憫wwwwwwwwww

    131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:09:44.92 ID:Uh3SDsStO
    マリオのテンションw

    132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:11:07.00 ID:US79mtF0O
    食事も終り、マリオは散らかった食器片付けをしていた。

    マリオ「片付けは俺がするよ。」

    ピーチ「あら優しいのね。」

    マリオ「あんな美味しい料理初めて食べたよ。これはその御礼さ。」

    ピーチ「またまたお世辞を…///」

    マリオ「顔があかいぞ~♪」

    ピーチ「も~///マリオの馬鹿///」

    そんな他愛も無い時間が俺達にとっては大切で尊いのだ。

    133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:12:16.39 ID:ZVRCntCgO
    キノ五郎さんが不憫すぎるぞwwwww

    136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:14:38.88 ID:US79mtF0O
    片付けが終わった後俺達は家の外へ出かけた。何をしに出かけたかと言うと、キノ五郎さんへの花を摘みに行こうとしていたのだ。
    ピーチが冬でも綺麗な花が咲く良い場所を知っていると言うので俺は彼女に付いていった。
    暫くつまらない話をしながら歩いて行くと郊外の泉に着いた。

    冬なのに泉の水面に花が咲いてプカプカと浮かんでいる美しくも神秘的な場所だった。

    泉の周りには小さな川が出来ていて周りには花が咲き乱れている。そんな空間で月に照らされたピーチはいつにも増して美しかった。

    141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:22:12.73 ID:US79mtF0O
    ピーチ「この花なんてどうかしら?」

    今まで花にはあまり興味が無かったが、今日は見違えて美しく思える。
    月に向かって咲く花を見ては、あの花も届くはずの無い空を目指しているのだろうかと一人で思いにふけったものだ。

    マリオ「これもどうだい?」

    そんな風にしていくつかの花が集められ、やがて多才な色を放つ華やかな花束が出来上がった。

    ピーチ「上出来よ。キット貴方の上司さんも喜ぶ筈よ。」

    マリオ「ああ。ありがとう。」

    そんな風にしていくつかの花が集められ、やがて多才な色を放つ華やかな花束が出来上がった。

    ピーチ「上出来よ。きっと貴方の上司さんも喜ぶ筈よ。」

    マリオ「ああ。ありがとう。」

    そして二人は家に帰った、夜の町を花束を担いで足並みを揃えて歩く二人はまるで新婚の夫婦であるかのようだ。
    家に着いた後ピーチはもう少し起きていたいと言ったがマリオは疲労困憊していたため先におやすみを交わして眠った。

    151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:35:18.01 ID:US79mtF0O
    しかし一度は寝たものの、隣りに寂しさを感じ起きてしまった。

    マリオ「ピーチ…まだ起きてたのか…。」

    彼女はノートに何かを書いているようだった。そして隣りには何か編み物のような物が置いてある。

    マリオ「何をしてたんだ?」

    ピーチ「ひ・み・つ♪」

    マリオ「見せてくれよ。」

    ピーチ「だから秘密だってば。女の子の秘密を覗かないの。」

    マリオ「ぐうう、マンマミーア…。」

    そのくらいは許してやろうと思えたのはやはり歳をとったからだろうか。俺は再び寝床についた。
    暫くするとピーチも入って来た。
    この日も二人は寄り添ってまたおやすみの挨拶をしてから眠りについた。

    気がついたら今度は先にピーチが眠っていた。
    ピーチの体温が服越しに伝わったくる、生きている確かな証だ。

    月明りしか無い薄暗い部屋に残ったのは、彼女の可愛らしい鼻息と自分の心臓の音だけだ。

    薄れつつある意識の中でさえも彼女を想っている。
    明晰夢でも見ているみたいだ等と考えているうちにマリオも眠ってしまった。

    156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:45:31.59 ID:US79mtF0O
    窓から柔らかい日の光が差し込んでいる。

    ピーチ「ふわわ…おはよお。」

    マリオ「フォウフ…おはよ。」

    二人とも深夜に寝ている為か朝はすっかり寝ぼけていた。ヨッシーはまだ寝ている。
    窓を開けたり服を着替えたりとゆっくり朝の仕度を済ませてからマリオはドアを開けた。

    マリオ「んじゃ行って来るよ。」

    ピーチ「いってらっひゃい。」

    慣れない夜の生活故ピーチはまだ眠たいみたいだ。半分無意識の中で俺を見送った。

    俺はキノ五郎さんに会うため花束を持って医者へ向かった。

    159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:50:54.30 ID:US79mtF0O
    医者の受付で部屋を聞いてから彼のいる部屋へ向かった。

    キノ五郎「…おお…マリオか…」

    キノ五郎さんはすっかり弱ってベッドで横になっていた。

    マリオ「おはようございます。花束持って来たんで置いときますね。」

    キノ五郎「すまねぇな…」

    マリオ「いえいえ、体の事は医者に聞きました。元気になったらまた一緒に仕事しましょう。それまでは俺が二人分頑張ります。」

    キノ五郎「頼もしいねえ…期待してるぞ。」

    マリオ「ありがとうございます。」

    160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:53:55.65 ID:US79mtF0O
    キノ五郎「んでよ…どうなんだ。」

    マリオ「フォウ?」

    キノ五郎「相変わらず察しが悪いなぁ。女だよ女…」

    マリオ「あぁ、上手くやってますよ。昨日もご馳走作ってくれましたし。この花束も彼女と作りました。」

    キノ五郎「それはそれは本当に良かったな。幸せになれよ。」

    マリオ「もちろんすよ。」

    キノ五郎「大切な物が増えたな。だが忘れるな…人生にはほんの数回だけ大切な物を選ばなくちゃいけねえ時がある。何かを得る為には何かを捨てなくちゃならない。二兎を追う者一兎をも得ずって奴だ。」

    キノ五郎「そんな時人は2種類に別れる。何かを捨てられる人間と捨てられない人間。迷いの無い前者は幸せ者だが、ある意味寂しい選択なのかもしれない。なんにせよ大切なのは勇気だな。つまり男気だ。」

    キノ五郎さんの顔は真剣だった。かつて守れなかった大切な物を思い返しているようにも見えた。

    162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/25(土) 21:59:53.32 ID:nKo+CHd+0
    レイプしたやつと同棲とは
    恋空よりひどいスイーツだなw


    165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:09:02.69 ID:US79mtF0O
    キノ五郎「あとよ…お前に一つ頼みたい事があるんだ。」

    キノ五郎「近い内に俺達の配管工にも取り立て屋がくるはずだ…。その時はちゃんと事務所を守ってくれよ。」

    マリオ「もちろんすよ。どんな輩が来ても追い返してみせます。」

    キノ五郎「そうだその意気だ。」

    マリオ「ういっす。」

    キノ五郎「いいかマリオ…。キノコの神様は最後まで諦めなかった者に…」

    マリオ「幸せを与える。でしょ。」

    二人の声が重なった。

    キノ五郎「ああ、その通りだ。俺達の誇りを守るんだ。」

    マリオ「約束しますよ。」

    今まで何度も約束した事だが確認するようにまた約束した。
    そして俺は病院を出た。

    166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:12:52.01 ID:US79mtF0O
    キノ五郎はポケットからあの古錆びた指輪を取り出し横になったまま太陽の光に晒していた。

    キノ五郎「なぁ…俺にもあんな後輩が出来たんだぜ。それに比べ俺はたった一人さえ守れないつまんねえ男ですまなかったな。お前のお陰で頑張ってこれたんだ。」

    キノ五郎「もう冬だけどよ、仕事場は相変わらずの夏真っ盛りだ。はは、お前が生きてたら会わしてやりてえなぁ…。一緒に飯でも食いに行こうぜ、そしたらお前は笑うかい。」

    キノ五郎「俺も復帰したらまだまだ頑張るからよ。そしたら空の上でも安心できるだろ。応援頼むぜ、愛してる。」

    指輪にキスをしてまたポケットにしまった。
    一つ一つを思い出しては胸一杯になるまでしまってキノ五郎はにこやかな表情で眠りについた。彼は何年時が過ぎてもひたむきに一途であった。

    168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:18:54.13 ID:US79mtF0O
    マリオ「ただいま♪」

    ピーチ「おかえり♪」

    ヨッシー「でってぃう。」

    ピーチもヨッシーもすっかり起きていた。

    それから二人と一匹で少し遊んだり、キノ五郎さんの自慢話をしたりした。
    二人と一匹、まるで彼等のようではないかと俺は思い出した。ある意味似ていた境遇は偶然なのかはたまた運命なのか、天の配剤のようにも思えた。やはり真理とは神のみぞ知ることなのだろう。

    170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:20:59.61 ID:US79mtF0O
    いつものように寒い夜が来て仕事に向かい、マンホールに入ったのだが、あんなに熱気に満ちていた配管が今日はやけに冷たかった。

    マリオ「そいやさー…そいやさー…。」

    隔靴掻痒の感を抱きつつも淡々と仕事を続けた。
    元気が出るわけも無く、蚊の鳴くような声であった。何も考えずに仕事をしていると無意識の内に時間が来ていた。
    それからいつもみたいに人目を避けながらフラフラと家に帰っていった。

    171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:21:48.01 ID:US79mtF0O
    マリオ「ただいま。」

    ヨッシー「でってぃう。」

    家に帰るとピーチは既に寝ていた。

    俺は小さくおやすみと呟いて彼女の隣りで眠った。

    職場はすっかり寂しくなったが今はピーチがいる。家族のように大切な本当に守りたいものができたのだ。

    愛してるなんて言ってあげたら喜ぶんだろうか。ゲーム役者をしていた頃のあのエンディングシーンのように、愛を誓いキスをすれば男としてカッコつくのだろうか。

    はは、今更出来るわけが無い。それにそんなものは無くても充分幸せだ。これがいつまでも続くのなら、俺はどんな苦渋でも飲むつもりだ。

    176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:31:50.71 ID:US79mtF0O
    それから何日か過ぎた。
    毎日毎日幸せな日が続いたが、やはりそういう日は普段より早く過ぎ行くものだ。

    スーパーマリオで彼女を助けるシーンの時に滑ってマグマに落ちそうになった事、マリオRPGで間違ってフライパンでひっぱかかれた事、マリオサンシャインの後に南の島でびしょしょになるまで皆ではしゃいだ事。
    そんな昔話をする度に彼女はそんなこともあったねと笑うのだった。

    愛しくて仕方ない。この歳に至ってようやく辿り着いた螺旋のてっぺんに俺はいる。人間喜劇と愛憎の渦の中俺はついに居場所をみつけた。

    しかし、そんな幸せは脆くも崩れ去ろうとしていた。ある日を境に。

    182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:39:33.62 ID:US79mtF0O
    その日俺はいつものように仕事に向かった。すると社員の一人が遠くを指差して叫んだのだ。

    社員1「おおい!あれを見ろ!!!」

    社員2「と、と、と、取り立て屋がきたぞおお!!!解体業者も一緒だ!!!」

    遂に来たか…。
    北○の拳のようなバイクに乗った集団がハンマーやチェーンソーを担いで向かって来る。

    マリオ「決戦だ…ゴクリ。」

    良く見るとテレビ局も来ていた。確かにニュースに取り上げるにはいいネタだろう。

    184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:46:56.87 ID:US79mtF0O
    退院も間近となったキノ五郎は病室でテレビを見ていた。

    キノ五郎「お…遂に来たか…。」

    画面の中では社員達が必至で取り立て屋を押し返そうとしている。
    その中にマリオもいた。

    キノ五郎「おお、マリオのやつ頑張ってるな!そのまま追い返しちまえ!」

    医者「キノ五郎さん、診察の時間です、診察室へ付いて来てください。」

    キノ五郎「分かった。」

    キノ五郎は点滴を抱えながら安心して部屋を出た。
    大丈夫、あいつなら守ってくれる。

    187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:53:26.14 ID:US79mtF0O
    マリオ「ここは俺達の居場所だ!帰ってくれ!」

    ワリオ「そう言う訳にはいかないぜ。マリオちゃんよ。」

    マリオ「ワリオ!」

    ワリオ「俺様達も金もらって商売やってる訳よ、どいたどいた。」

    マリオ「い、いやだ!」

    ワリオ「社員の内誰か一人でも通してくれたら俺様達は思う存分仕事ができるんだぜ、なぁ…どけよマリオちゃん!あんたが退いたら俺様は仕事ができるんだっての!」

    マリオ「ダメだ…!ここは大切な…」

    ワリオ「そ~だ、そこを退いてくれたら今までのお前の借金チャラでもいいぜ。そらその方が生活も楽になるだろな~。」

    マリオ「!…借金がチャラ…。」

    190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:59:01.93 ID:ZVRCntCgO
    騙されちゃダメだマリオ!!!

    192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:03:10.43 ID:US79mtF0O
    今借金が無くなれば、どれほど楽になることか。毎月の返済をしなくて済む。そしたら簡単なバイトでも十二分に暮らして行く事が出来る。ピーチとの幸せな暮らしがいつまでも待っている。

    でもそれでいいのか、配管工はキノ五郎さんの誇り、居場所。
    ここが無くなれば、キノ五郎さんはどうなる?彼の生き甲斐は?

    ―臭え仕事だけどよ、地上の奴等にゃ分からねぇもんをいっぱいいっぱい持っているつもりだ―

    ―貴方がいるじゃない―

    ―幸せに甘え過ぎた浮かれていたんだ。あの日がくるまでは。―

    ―何度もこの写真に励まされたわ―

    ―あんな現実があっていいのか!なぁ!なぁ!―

    キノ五郎さんとピーチの二人の台詞が交互に頭を流れる。混乱なんてものじゃない、今に発狂してしまいそうだ。

    198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:17:07.05 ID:US79mtF0O
    ―人生にはほんの数回だけ大切な物を選ばなくちゃいけねえ時がある。何かを得る為には何かを捨てなくちゃならない。―

    こんなに早く来るなんて思っても無かった。

    助けてくれ、俺頑張ったよな、神様…。幸せは一つしか味わっちゃだめのか。
    家族が出来て良い上司にも恵まれた。だけどそれが今…。

    俺が大切なのは…守りたいのは…。

    その時脳裏にあの写真が浮かんできた。俺達を常に元気付けてきた掛け替えの無い写真。

    マリオは心が砕ける思いで決意し、顔を上げて報いた。

    マリオ「こ、こを…通し、ます…。その代わり約束は守って…ください。」

    哀れであった、惨めであった。人はここまで弱くなるものなのだろうかと自分に絶望した。ああ、神様許してくれ。今の俺にはこうする他ないのだ。許してくれ。惨めな俺を哀れんでくれ、許してくれ。
    マリオは急に力が抜けて地に膝をついた。

    200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:17:53.80 ID:cV7eGMTGO
    うわああああああ

    201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:19:08.72 ID:WiicxSEFO
    あああああああ
    なんてこったい…

    202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:20:49.51 ID:jR4BO9SvO
    マリオには失望した

    205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:23:17.72 ID:US79mtF0O
    ワリオ「良く言った愛してるぜマリオちゃ~ん。野郎共!!!かかれええ!!!」

    俺は振り向けなかった。
    後ろから聞こえてくる事務所の崩れる音、次々となぎ倒される柱が涙を流す音だ。

    俺は利己的な衝動でキノ五郎さんの居場所を台無しにしてしまった。

    俺は訳の分からない声を上げて、体を震わせながら泣いていた。

    もう取り返しはつかない。
    他の社員も皆死んだような目をして空ばかり見ている。

    206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:26:23.57 ID:MBAxRXXTQ
    ばか…や……ろ……う………

    207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:26:50.27 ID:ZVRCntCgO
    なんてことを…

    210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:28:47.90 ID:US79mtF0O
    キノ五郎「ふう…やっと診察終わったぜ。よし、テレビで状況みてみっかな。きっと今頃マリオのやつ…あれ。」

    キノ五郎は口が開いたまま閉じなかった。

    キノ五郎「ねぇぞ…俺の配管工屋が…ねぇぞ…おい…どういうことだ…」

    キノ五郎はチャンネルを間違っているのだと思い、何度も局番を変えた、しかしそれらしいニュースは最初見た物しかなかった。

    キノ五郎「あぁ…仕事…仕事が…俺の…俺の仕事…仕事…仕事仕事仕事…がぁ…があぁあああ"!」

    キノ五郎が発狂し暴れ出した。
    部屋の騒ぎを聞いた医師達がすぐさま駆け付けた。

    221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:37:34.50 ID:US79mtF0O
    キノ五郎「あがぁああああああ"!仕事が!俺の居場所!配管工!誇りが!あぁあああ"!」

    医者「心拍数上昇!緊急手当て急げ!」

    ブチッという音が鳴って点滴の注射器が抜け、点滴の台が倒れる。

    看護婦「きゃあああ!」

    その病室はパニック状態だ。

    キノ五郎「あいつは!マリオは何処にいる!マリオは!マリオは!何してた!マリオならできるだろ!あいつなら守れるだろ!ぅああああ!」

    医者「まずい…!緊急治療室へ急ぐぞ!」

    緊急治療室へ向かう途中でキノ五郎のポケットから指輪が零れ落ちた。
    カランと冷たく虚しい音が廊下に響き渡った。

    224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:40:38.66 ID:QmydYce7O
    キノ五郎…

    225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:41:12.56 ID:SY+W7hh00
    悲しすぎるだろ・・・・・

    227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:45:43.32 ID:US79mtF0O
    マリオは目を見開いたまま震えていた。寒さからくるものではない、全ての責任を背負う恐怖と絶望だ。

    キノ五郎さんに合わせる顔がないと思ったマリオは家へ走った。
    彼女しかいない、今のマリオを救えるのは彼女しかいないのだ。

    全ては彼女の為の決断。俺は間違ってない、俺は自分を信じる、これは勇気なんだ…はは…きっとそうだ。
    ゲームと現実は違うと心のどこかで言い聞かせつつも、必至で自分を正当化した。

    我を忘れて町を駆け抜ける姿は現実から逃げているように映っていたの事だろう。

    231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:54:01.99 ID:US79mtF0O
    ピーチ「おかえり♪」

    マリオ「フォウ…フォウ…。」

    ピーチ「どうしたのよそんなに慌てて。」

    マリオ「俺のせいで…ぅあああああ"!」

    マリオは泣き崩れた。ピーチはすぐさま抱き締めたがマリオは暫く泣きやまなかった。
    今は彼女にすがるしかないのだ、絶望を分かち合わなければ壊れてしまう。

    ある程度落ち着いてからピーチに全てを白状した。

    ピーチは掛けてあげられる言葉が無かった。何か熱い物を感じ顔をあげたらピーチも泣いていた。

    あの時彼女が泣いた理由を今はわかるはずもなく、
    ただただ俺は一生この罪を背負って生きていくのだと決意した。

    232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:56:32.28 ID:ZVRCntCgO
    また…罪を背負うことになったのか…

    234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:58:25.29 ID:cV7eGMTGO
    果たしてワリオが約束守るのか・・・

    236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:59:51.82 ID:US79mtF0O
    この日二人は何も話さなかった。
    ヨッシーも空気を読んだのか喋ろうとしない。
    ピーチは俺は攻めているのか、そうに違いない。俺は自虐に走るしか無かった。
    明日すぐに新しい仕事を探そう。それしか希望はない。少なくとも彼女だけは守らなくては、本当に何も無くなってしまう。あの日に逆戻りなんてまっぴらだ。
    今日の二人は少し距離を置いて眠った。
    自然にポッカリと空いた穴だった。

    241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:11:22.00 ID:vbw6cNSZO
    翌朝早くには俺は病室に向かった。ピーチはぐっすり眠っていた。

    しかしキノ五郎さんの病室には誰も居なかった。机の上にはあの指輪が残されていた。俺はそれをポケットにしまい受付へ向かった。嫌な予感が絶えない。

    マリオ「キノ五郎さんは…」

    受付「残念ながらあの御方は昨日御亡くなりになられました。」

    マリオ「!」

    頭が真っ白になった。

    マリオ「嘘だろ…。」

    キノコの神様は最後まで諦めなかった者に幸せを与える。彼は言っていた筈…。そんな彼でさえ命を無くす程の絶望。今になって事の重大さを再認識した。
    諦めなかった者などと今の俺が言える立場ではない。
    キノ五郎さん…俺を叱ってください。俺を許さないでいいです。全て俺にぶつけてください、憎んでください。ただ必ず天国でお嫁さんと再会してください。マリオはポケットの中を強く握り締めて泣いた。

    245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:13:33.82 ID:bQOMc+FW0
    キノ五郎・・・

    250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:18:32.09 ID:vbw6cNSZO
    しかしいつまでも落ち込んでいる暇は無い。
    家に帰る前に職を探さなければと、いろいろな店を周った。

    しかしどの店もこの歳では爪弾にされるだけだった。

    中には顔を見ただけでしっしっと手を払う人までいた。新しいスタートは思っているよりずっと難しそうだ。

    ピーチに何て言えば良い。俺はトボトボ家へ向かった。

    252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:20:47.03 ID:vbw6cNSZO
    ピーチ「そうだわマリオが一番辛いのよ…あたしが一緒に暮したばかりに、こんな目に…。」

    ピーチは自分を責めていた。マリオも自分を責めている。そんなすれ違いが二人に距離を作っている。
    そんな時彼女は閃いたのだ。

    ピーチ「そうだわ、花を摘んできましょう。今は少しでも彼を喜ばせなきゃ。」

    ピーチ「あたしが悪いんだから…。」

    ピーチ「ヨッシーちゃんちょっと行ってくるね。」

    ヨッシー「でってぃう。」

    ピーチはあの泉へ向かった。

    254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:22:52.36 ID:jd6CAlHoO
    ピーチ行くなぁぁぁ!そこには『あの』フラグが…!!

    257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:28:55.75 ID:vbw6cNSZO
    ピーチ「あれ…あの子は…?」

    孤児キノコ2「あぁ!お姉ちゃんだ!久し振り!」

    ノコ爺さんの家にいた女の子キノコだ。

    ピーチ「久し振り///」

    子供の顔を見ると気持ちがほぐれる。ピーチを支配していた不安の塊が少し軽くなった。

    孤児キノコ2「ねぇねぇ何してんの?」

    ピーチ「お花を摘みに来たのよ。」

    孤児キノコ2「あたしも手伝う~///」

    ピーチ「いいの?」

    孤児キノコ2「だってあたしお姉ちゃん大好きだもん♪おっきくならお姉ちゃんみたいになりたいの♪」

    子供は素直だ、普通の大人なら到底言えない事でも恥じらい無く言える、彼女をみてると心まで洗われてる気になれる。ピーチは彼女と一緒に花を摘み始めた。太陽が綺麗だ。

    262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:37:49.54 ID:vbw6cNSZO
    孤児キノコ2「このお花綺麗でしょ♪」

    ピーチ「すっごく綺麗よ♪貴方みたい。」

    孤児キノコ2「えへへ///」

    そんな会話をしながら花を集めて時間を潰していると突然何かがやってきた。

    孤児キノコ2「やだ!放して!」

    ピーチ「…!その娘を放しなさい!」

    クリボー1「放さないぜ譲ちゃんよ!」

    クリボー2「餓鬼をいじめんのは最高のストレス発散だぜ!」

    だめ!その娘をいじめちゃだめ!ピーチは走った!
    すると誰かが腕を掴んだ。

    ノコノコ1「そうはさせませんよ。」

    ピーチ「貴方達!そんなんじゃ何も報われないわよ!」

    ノコノコ1「報われないのは貴方ですよ、くくく。来なさい!ノコレンジャー!」

    草むらからノコノコ達が飛び出してきた。

    ノコノコ2~5「参上!ノコレンジャー!」

    263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:38:53.75 ID:Mocp4X4H0
    うわああああああ止めてくれえええええ

    265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/26(日) 00:40:17.80 ID:vY0HeQ+e0
    ドッピュリーノクルーーーー

    272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:47:11.54 ID:vbw6cNSZO
    ピーチ「いやぁああ!やめて!」

    ノコノコ1「フヒヒ…。」

    ピーチの服は無残にも破かれた。すると一枚の写真が、落ちて来た。

    ノコノコ1「おや、何の写真ですか?きったない写真ですねえww」グシャ

    ノコノコは力一杯踏みにじった。目の前で写真がバラバラに破れている。いつも自分を守ってきた大切な思い出は儚くも引き裂かれた。

    ピーチ「嫌…嫌…!やめてえ…やめてぇ…グスン」

    彼女のひ弱な声がノコノコ達に届くはずは無く。ノコノコ達はピーチを押し倒した。

    孤児キノコ2「やめてぇえええ!お姉ちゃんをいじめないで!」

    クリボー1「おっと餓鬼はだまってな!!!」

    孤児キノコ2「ああああああ!」

    クリボーの強力な頭突きが孤児キノコ2の頭の一部を砕いた。

    ピーチ「いやぁああああ!!!」

    273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:48:09.78 ID:F6/7r0p5O
    なんという鬱展開…

    276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:56:31.50 ID:Mocp4X4H0
    子供の目の前でとか鬼畜過ぎるシチュエーション

    278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:57:45.76 ID:vbw6cNSZO
    孤児キノコ2「あ…あ…。」

    クリボー1「ははwキメェ餓鬼だぜww」

    クリボー2「もういっちょう!!!」

    孤児キノコ2「ああああ…」

    頭が変形してボロボロになっている。彼女の体は徐々に衰弱していく。

    だめ、だめなの…あの娘には家族が居ないの…。
    だめ…いじめちゃだめ、あの娘は苦労して頑張って、やっと家を見つけた娘なのよ。
    いつも素直で純粋で、ほら、あんなに綺麗な目をしてて…
    やめて…あの娘を傷つけないで。お願いだから。

    クリボー1「とどめだwおらよっ!!!!」

    孤児キノコ2「…」

    頭をすっかりえぐり取られたキノコが倒れている。目は白くなり、もう先程までの輝きは無くなっていた。

    ピーチ「いやぁあああ!!!!!!」

    必至で奇声を上げたが目の前の絶望の浸蝕は止まることを知らずピーチの耽美に満ちた世界を崩壊させた。

    あの娘が…あの娘が…死んじゃった。

    282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:00:50.86 ID:2YpabcgK0
    あぁ・・・

    283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/26(日) 01:01:07.71 ID:7RpSnydcO
    キノコ……(;ω;)

    286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:04:57.76 ID:OJBUAl3U0
    ひでぇ・・・・・・・・・・・

    289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:06:53.78 ID:vbw6cNSZO
    孤児キノコ2「お姉…ちゃ…ん…」

    クリボー1「まだ生きてんのwwwうっせよww」

    孤児キノコは頭を木っ端微塵に砕かれた。

    ピーチ「あの娘は…大切な…」

    ノコノコ1「どこを見てるんですか、貴方の相手はこっちですよ。」

    そこには欲望のままに膨張したモノがそそり立っていた。

    ノコノコ1「では、いただきますね。知ってますか、亀のペニスは頭より大きいんですよ。」

    ノコノコ2「おら、俺のキラーキャノンを咥えろ雌豚!」

    ノコノコ3「ちゃんと手で扱け!!!」

    ピーチ「うぅ…う…」

    あまりの勢いにピーチの体も精神も耐え兼ねていたその時林から大きな足音がした。

    ゼニノコ「へへへ…ええことやってますなぁ…ジュルリ」

    その巨大な悪魔はゆっくりとこちらへ向かってきた。

    297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:18:13.41 ID:vbw6cNSZO
    ゼニノコ「どきなはれ!」

    バチン!と泉に轟音が響いた、ノコノコ1の甲羅は粉々に砕けて血が吹き出ている。ノコノコ1はやがて力を失いその場に倒れて息を無くした。

    ゼニノコ「こんなベッピンはんのオメコはわいがいただくゆうたやろ。」

    ピーチ「あ…あぁあ…!」

    80cmはあるであろうアーケロンクラスの特大ビッグマグナムキャノン砲がピーチの前でビクビクと蠕動している。

    ゼニノコ「いただきますぜ…」

    ズブズブと鈍い音を立ててピーチの中の空間全てを醜い物が埋め尽くした。

    ゼニノコ「しまりがええですなぁ!」

    ピーチ「…い…や…」

    ああ…花が咲いている。綺麗だわ。あの花がいいかしら、あの花もいいわ。あれ…黒い光が満ちて行く…。

    あまりの絶望と恐怖を目前にピーチは失神してしまった。以前のサファイア色の屈強な瞳は黒く鈍り、一寸の輝きも残っていなかった。

    298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:21:44.42 ID:dKUm1sAQ0
    何処まで落すつもりだよ・・・

    299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:23:24.39 ID:jd6CAlHoO
    うわぁぁぁあぁあピーチぃぃいぃ!!!

    301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:23:42.87 ID:vbw6cNSZO
    マリオ「ただいま。」

    ピーチがいない。散歩だろうか。

    ヨッシー「でってぃう。でってぃう。」

    マリオ「フムフム…ピーチは泉に行ってるのか…」

    ヨッシーとは長い付き合いだ。何を言っているかは大体分かる。

    とにかくピーチには謝る事だらけだ、俺は泉へ向かった。
    妙な胸騒ぎと得体の知れない不安を感じていたが、深呼吸を繰り返し胸の内へ押さえ込んだ。

    303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:25:24.77 ID:OjjzLHTcO
    らめえええ

    306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:29:02.15 ID:vbw6cNSZO
    今日はここまでにしますありがとうございます。
    あと展開の予想はしてくれて構いませんよ。
    話はそろそろ終盤です。ちょっとだけ流れを説明しときますね。

    鬱な日常

    幸せな日常

    鬱再び←今ここ

    クリスマスの日

    いつも期待してくださる皆さんがいてこの作品を書ける事が幸せです。
    本当にありがとうございます。
    おやすみーや。

    416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 21:17:39.87 ID:vbw6cNSZO
    泉に着いた時俺は自分の目を疑った。

    マリオ「ピーチ!」

    無残に服を引き裂かれ、体中醜悪な液体を浴びたピーチがいる。何があったかは想像がついた。彼女は泉の中へ向かって歩いている。

    まさか…。

    マリオ「やめるんだピーチ!!!」

    俺は彼女の方へ走ったがその刹那
    ―来ないで―
    マリオの心の奥底のさらに深い所で彼女の声が響いた。俺は石化されたように固まり動けなくなった。動け。頼む、今しかないんだ。
    彼女は進むにつれて徐々に泉に沈んで行く。花が水面に揺れながらユラリユラリと手を振っている。
    ダメだ…止めなくては。

    418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 21:24:29.98 ID:vbw6cNSZO
    マリオ「行っちゃダメだ…!」

    君が居なくなったら俺は…
    この期に及んでなお自分の事を気にかけてしまった。
    しかし体が動かない。絶対的な距離、近くて遠い、惨たらしい距離、今日まで極めて近付いていた二人の距離が今形になって開いていく。夢なら覚めてくれ。彼女との距離は開くばかり、既に彼女は腰まで水に浸かっている。

    彼女が、思い出が、幸せが、水に溶けていく。

    少し空が曇って来たと思ったとたん雨が降って来た。
    ピーチの雨に濡れてクシャクシャになった髪や服にはかつての面影は無い。

    マリオ「ピーチ!」

    何度も何度も名前を呼んだが、雨の音にかき消されているかのように彼女は振り向かない。何万回の誓い、思いが冷たい雨の雫にに打ち抜かれて崩れていく。
    幼い頃公園の砂を固めて作った城が翌日には崩れ去ってしまってた光景が思い出された。

    421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 21:31:14.49 ID:vbw6cNSZO
    空よ、そんなに泣かないでくれ。俺達を哀れみないでくれ。

    体が動かないなら言葉しかない。言葉を直接心にぶつけるしかない。俺に残された言葉、彼女に言いそびれたたった一つの言葉を。

    マリオ「ピーチ、俺はお前を愛してる…!」

    ピーチはマリオの方を振り向いた。しかし彼女は今までみたことないくらい辛い顔をしていた。
    ―ごめんね―

    ピーチは下唇をかみ締めてマリオの目を見た。
    彼女は泣いている。雨の中でもハッキリ分かる程確かに泣いている。
    あんなにも笑顔をくれた彼女が…あんなにも泣いている。彼女を救いたい救えない。彼女を連れ出したい連れ出せない。
    マリオは膝をついた。あの時と同じだ。目の前の光景に打ちひしがれて見てる事しかできない。ああ、声が聞きたい、笑っておくれよ…俺には君が必要なんだ。
    非情にも雨の織り成す狂詩曲は終奏へと加速して行く。

    426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 21:41:00.53 ID:vbw6cNSZO
    ピーチはやがて泉に沈んだ、俺は本当に長い間動けなかった。

    暫くしてピーチの抜け殻が浮かんで来た。魂を失った冷たい骸。
    やがて空は晴れて太陽が泉を照らす。彼女の白い素肌はキラキラ輝いてた。

    泉の花々は静かに流れ、彼女だけ時間が止まっているように泉に浮かんでいた。
    先程より少し暖かく湿ったい風が嫌に感じるくらいに吹いている。風に揺られる花は綺麗でいて神秘的で、滴る雫の奏でるピチカートが四方八方から聞こえて来る。雨上がりの曇の間から出る光が俺とピーチを照らしていた。

    428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 21:42:37.48 ID:DiNQtgjSO
    (´;ω;`)

    447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 21:58:23.79 ID:vbw6cNSZO
    ゲームオーバーというよりは神話でも読んでいるようだった。

    マリオ「…」

    ピーチを遠い目で見ては彼女の眩しさを思い出した。
    決して太陽に比喩された物では無く、あくまで彼女の内から染み出してくる限り無い思い出と愛情が彼女を眩しくしているのだ。
    瞬きの出来ない眩しさで、夕方までそれを眺めていた。

    俺は未だに現実を受け止められずにいた。
    夜が来てもそこにいたが寒さも増してきてヨッシーが心配だった。
    どんな消失もいつかは切り捨てなくてはならない。でなければ彼女に悪い。俺はピーチを泉に残して家に帰った。途中何度も後ろを振り返ったが、その度に苦しくなった、なんだか吐き気がする。もうここへ来ることは無いだろう。

    448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:01:21.61 ID:vbw6cNSZO
    ヨッシー「でってぃう。」

    ヨッシー、お前はいつも元気だなぁ。

    幸せって、不幸があるから幸せに感じれる物だと聞いた事がある。
    ヨッシーは生まれてこのかたずっと俺と暮らしていたから不幸に慣れたのか。こいつはある意味不幸で、ある意味幸せなのかもしれない。

    マリオ「よしよし…」

    ヨッシーが不思議そうな目でこっちを見ている。ピーチを探しているのか、彼女なら遠くへ旅にでたよ。ヨッシーがもっと大きくなったら会いに来てくれるってさ。
    はは、心配するなよ、俺はお前と一緒だ。

    454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:10:16.93 ID:vbw6cNSZO
    その夜俺はピーチの日記を見つけた。ああ、あの時これを書いていたのか。
    重たい紙切れの歴史を一枚一枚振り返った。

    ―今日からマリオと暮らす事になった。正直あの日の恐怖や違和感はまだ取り払えていない。怖いけど今は彼を信じるしかないと思う。―

    やはり俺が怖かったのか…。すまない。

    ―今日は彼の上司が入院したみたいでなんだか辛そうだった。そうだ、マフラーを編みましょう。クリスマスにこっそりプレゼントしたらどんな顔するかしら楽しみだわ。きっと喜ぶに違いないわ。―

    あの編み物はそういう事だったのか。
    ふと気がつくとマリオは作りかけのマフラーを握り締めていた。

    456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:12:54.39 ID:2rekqbIb0
      /⌒\
     (     )
      |    |
      |    |
      |    |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ( ・∀・)< マララーも握り締めておくれ
      )   (  \_______
     (__Y_)


    458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:13:16.86 ID:bWCBNJeN0
    >>456
    かえれw

    455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:12:19.16 ID:vbw6cNSZO
    ―彼との生活はなんだかんだで毎日楽しい。あたしは幸せだわ。―

    ああ、俺もだった。

    ―今日は彼が泣いた。上司の死と職場の死、あたしのせいだ。あたしのわがままな願いの為に彼はこんな目に。あたしはどうすれば。―

    君は悪くない。俺を責めてくれ。頼む。

    布団には微かにピーチの匂いが残っている。甘く懐かしい記憶がそこにはあった。

    俺は疲れた。もう寝よう。

    459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:15:06.01 ID:vbw6cNSZO
    ルイージ「そろそろ大仕事も最終段階だ。商業で国が閉鎖的になりつつある時代。ここで負ける訳にはいかない。必ず各国を押し返してやる。」

    デイジー「ええ、私達の作業は順調よ。」

    ルイージ「あと少しの辛抱だ、今日はゆっくり休むか。」

    ルイージは上着を捨ててデイジーに抱き付いた。

    デイジー「貴方ったら乱暴なんだから///」

    今夜も町の灯を上から眺めながら二人はまどろみ、愛に飲まれていくのだ。
    間も無く完成する未来を夢見て止まない二人である。

    462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:19:06.52 ID:vbw6cNSZO
    翌日マリオは口を開いたまま下を向いていた。

    マリオ「そうだ…日記書こう。」

    ―今日は腹が減ったから床のホコリを食った。美味かった。―

    うん、上出来だ。
    俺って文才あるんじゃないか。うんあるある。パネェよ。

    これから数日日記を書いては下を向いたまま動かない日が続いた。

    464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:21:33.77 ID:vbw6cNSZO
    ―今日はヨッシーが「あだたりんだぶー!あだたりんだぶー!」と五月蠅い。さては腹が減っているんだなと思ったから床のホコリを食べさせてあげた。おとなしくなった。―

    なんつうかホコリってあたりが質素な感じでいいよな。はは、はははは。

    ―今日は腹が痛かった。俺は寝る。―

    うん、シンプルさが生み出す奇跡だ。俺すげえ。

    マリオの正気は殆ど無くなっていた。

    465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:22:28.62 ID:dKUm1sAQ0
    マリオ・・・

    472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:26:43.74 ID:YoSu8HzAO
    せっかく途中までマリオやピーチが幸せそうでハッピーエンドかと思ったのに・・・

    473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:29:08.39 ID:vbw6cNSZO
    >>472
    一つだけいっておく、彼等の死は無断じゃない。
    キノコ五郎「忘れるなよキノコの神様は最後まで諦めなかった者に…」

    475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:32:05.39 ID:vbw6cNSZO
    ある朝カレンダーを見てみた。いつからだったっけ。カレンダーを見なくなったの。
    そんな事はどうでも良かったが今日は12月23日だった。もうすぐクリスマスイブだ、それに雪が積ってる、俺は外へ向かった。

    マリオ「イイイヤッフウ!!!雪だ雪!!!!」

    マリオ「テンション上がるぜわっしょいわっしょい!!!」

    子供みたいにはしゃいでは町を駆け回った。
    町を歩く人目なんて知らないフリをした。
    それはなんと楽しかった事か。

    マリオ「イヤッフゥ!!!マンマミーアアア!!!」

    パタパタ帽子でも被った時のように俺は有頂天になっていた。

    全部無くすと意外と清々しいものだ。

    478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:39:29.80 ID:vbw6cNSZO
    ドスッ!俺は何かにぶつかった。

    キノピオ「いって!!!マリオかてめぇ!まだ生きてんのかよ屑野郎!」

    マリオ「す…すまない…。」

    マリオ「お前…その体?」

    キノピオはかつては白いキノコだった筈がすっかり黒くなっているしなんだか痩せこけている。

    キノコ「ジロジロみんなよおっさん!!!」

    マリオ「オ"ォウ!」

    マリオ「ウググ…まさか…薬物を使ったのか…」

    キノピオ「うっせえっつってんだろが!!!」

    バクシ!

    マリオ「フォオ"ウ!」

    ダメだキノピオよ。それは間違っているぞ。
    その時雪に埋もれていたマリオの中の正義に火が付いた。

    482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:47:44.00 ID:vbw6cNSZO
    マリオ「やめるんだ!」

    バクシ!

    キノピオ「っつ!」

    キノピオ「殴りやがったな粕!」

    マリオは胸倉を掴まれた。

    マリオ「やめるんだ…薬物は悪魔の薬…お前の体を蝕むぞ!」

    キノピオ「全部てめぇのせいだろが!!!!」

    キノピオ「俺があの事件のあとどんだけ苦労したかわかってんのか!!!」

    マリオ「!?」

    キノピオ「あの時のゲームで俺は副主役だった!初の主役級だなのにあのゲームは打ち切りになった!!!俺はあんたと交流する機会が増えたからあんたの仲間だと思われたんだよ!!!!」

    バクシ!

    マリオ「オ"ォウ!!…すまない。」

    キノピオ「今更おせんだよ!!!」

    キノピオは何度もマリオを殴った。

    486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:52:49.36 ID:vbw6cNSZO
    キノピオ「死ねよ!!死ねよ!!」

    マリオ「オォオ…マンマミーア…」

    キノピオ「粕がww粕がwwwヒャハハハハwwww」

    グキッ!と何かが壊れる音がした。

    マリオ「ぉああああああ"!」

    キノピオ「一生悶えてろ。」

    キノピオは薬を吸いながらどこかへ消えた。

    胸の当たりが尋常でなく痛い。やばい、これはやばいと感じた俺は胸を押さえながら家に帰り、ピーチの財布にあった少ない金をもって病院へ向かった。

    488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 22:59:35.44 ID:vbw6cNSZO
    医者「肋骨にヒビが入っています。早く手術をしたほうがいい。」

    そう言われたが診察費と痛み止めの薬だけで所持金は空になった。俺は雪の上を苦しみながら家に帰った。

    マリオ「フォウ…フォウ…」

    ヨッシー「でってぃう。」

    マリオ「心配するな…大丈夫だ。」

    マリオ「そうだ明日はクリスマスイブだ。ヨッシー、久し振りに散歩に行こう。夜のパレードは楽しいぞ。」

    ヨッシー「でってぃう!」

    マリオ「嬉しいか、俺も明日はファイアフラワーでも町で売ってみるかな。それで金が入ったらお前にご馳走してやる。約束だ。」

    もう最後かもしれないから。

    491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 23:03:20.69 ID:vbw6cNSZO
    マリオ「ぉああああ"!マンマミーアアアアアアア!!!!」

    その夜は痛みで何度も起きた。

    その度に痛み止めを飲んで痛みを紛らわせた。
    体が悲鳴をあげている。いつ崩れてもおかしくない状態だ。

    頼む明日の夜までは持ってくれ。


    496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 23:10:10.64 ID:vbw6cNSZO
    ルイージ「明日の21:00からは我が社のゲーム産業部門の開業セレモニーだ。皆よくここまで頑張ってくれた、心から礼を言う。乾杯。」

    前夜祭の会場を飛び交う社員の喜びの声。
    明日はこの国の歴史が動く日なのだ。

    ルイージ「テレビ局の生中継で全世界へ放送される。一堂明日は楽しんでくれ。」

    会場からは声援が沸き起こった。
    ルイージは明日は人生最高クリスマスになることだろうと思っている。

    498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 23:13:44.14 ID:vbw6cNSZO
    キノピオ「お前らは…」

    DQNキノコ1「へへ、遂に見つけたぜw」

    キノピオ「まて…やめろ…」

    DQNキノコ1「かかれええ!!!」

    DQNキノコ2~50「ぅおおおおおお!!!」

    キノピオ「ああ…あ…あぁあ…!」

    キノピオの悲鳴が夜空に響いた。

    500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 23:22:49.80 ID:vbw6cNSZO
    翌朝マリオは作りかけのマフラーを首に巻きポケットに写真を入れ、ファイアフラワーをいくつか持ってヨッシーと共に家を出た。

    ファイアフラワーは衝撃を加えると発火するので危ないのだが、普段はとても暖かくこの時期には何気に需要が高い。小遣い程度にはなるだろうと思い売る事にしたのだ。

    マリオ「いくぞヨッシー。」

    ヨッシー「でってぃう。」

    502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 23:24:50.33 ID:vbw6cNSZO
    さっそく町で小さなお婆さんを見つけた。

    マリオ「ファイアフラワーいりませんか?」

    キノコ婆さん「ああ…ありがとね…でもお金が無くてねぇ…これでもええかえ?」

    お婆さんは朝買ったと思われる骨付き肉をくれた。

    マリオ「いいんですか?」

    キノコ婆さん「こんなに寒いとは思うとらんかったでの…家に帰る方が先決じゃわい…ちょうど暖かい物が欲しかったんじゃ。」

    マリオ「そうでしたか、ありがとうございます!」

    ヨッシー「でってぃう!」

    お婆さんはにこやかな表情でその場を去った。
    良い事をすると気持ちが良い。冬の風の中でも温もりはしっかりある。それは何より大事な温もりなのかもしれない。

    508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 23:31:22.48 ID:vbw6cNSZO
    出会いとは突然訪れるものだ。邂逅といったところか、次に会ったのはまさかのクッパだった。

    クッパ「マリオか…」

    おかしい、元気がない。以前のあいつなら俺に殴りかかってくるはずだ。彼は今の俺と同じ目をしていた。

    クッパ「はは、何も無くなっちまった。」

    マリオ「俺もだ。」

    俺達は公園のベンチに座って話していた。
    ゲームの中で宿敵であり、現実では天敵であった二人が今は同じ境遇にある。運命とは不思議なカラクリでできているみたいだ。
    懐かしい話やゲームの話を沢山した。ただあの事件だけには触れなかった。彼なりの思いやりだろうか。

    517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 23:39:18.12 ID:vbw6cNSZO
    ヨッシー「でってぃう。」

    クッパ「おめえはでかくなったなぁ。俺様程じゃないがな。」

    マリオ「その内超えるさ。ははは。」

    そんなつまらない話が今は楽しい。真剣な話なんてしたくない。

    クッパ「ぐぅう…」

    マリオ「腹が減ったのか。」

    俺はキノコ婆さんにもらった肉をあげるとクッパは一口で食った。その後彼は手を差し延べてきた。俺が手を握ると彼は手を大きく振って握手をした。

    クッパ「おめえは今日から親友だぜ相棒。」

    マリオ「ははは、悪くない。昔のファンがいたら度肝を抜かすだろうな。マリオRPGみたいだってな。」

    クッパ「そんなゲームもあったな、ガハハハ。」

    俺達は少しだけ大きくなった気分で町を歩いた。

    523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 23:47:45.80 ID:vbw6cNSZO
    クッパ「そういや、ピーチを見て無いか。」

    唐突な質問は心臓に悪かった。ビクッとしたがなんとか誤魔化した。

    マリオ「え?あぁ…どうしたんだ…俺は見て無いなぁ…。」

    俺はつい首に巻いているマフラーを竦めそうになった。白状したら確実に殺されるだろう。
    世渡りの為の口実を作る嘘を付いた。一番いけない事なのだが、俺はこれ以上彼が弱る姿を見たくない。

    クッパ「そうか…いや、なんでもないのだ。気にしないでくれ。」

    クッパ「俺様達は今でもラブラブやっているぞ、ガハハハハハ。羨ましいか。」

    今更哀れみたくは無いがあまりに可哀相だった。白状すれば楽になれる、しかし言ってはならないのだ。知っているより知らない方がいいことは沢山ある。
    俺もそうだった。

    532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 23:58:43.42 ID:vbw6cNSZO
    俺達は昼頃まで時々休んでは歩き続けた。途中公園で冬の木の実をみつけたりするとヨッシーに食べさせた。ヨッシーはまだまだ食べ足りない様子だ。

    その時公園のフェンスに何か人影をみつけた。

    ワルイージ「こんな所で寝てたのね…キノピオ君。そろそろ薬も染みて来た頃だし出荷にはいいころかな。」

    キノピオが倒れていた。誰かがキノピオの手をひっぱって連れて行こうとしている。悪い奴だと言う事は直感的に分かった。

    クッパ「あの野郎はワルイージだ!あいつに連れて行かれたら最後、死ぬまで薬漬けにされて売りとばされる。」

    マリオ「そうはさせない!」

    俺は奴の方へ走った。

    ワルイージ「!?まずい…とんずらするぞ!」

    マリオ「クッパとヨッシーは奴を捕まえてくれ!俺はキノピオを!」

    クッパ「分かったぜ!」

    ヨッシー「でってぃう!」

    俺達は冬風を切って走り出した。

    537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 00:03:04.07 ID:Y8UzPYptO
    ワルイージ「ぅわわわわ!」

    クッパ「逃がさねぇ!突出ろボボン!」

    ワルイージ「あぁあ!"」

    ヨッシー「クルリンハー!クルリンハー!」

    ワルイージ「オオオ…」

    クッパ「トドメだ!ドリルクロー!」

    ワルイージ「ノォオオオオ!!!」

    クッパ「俺様はこいつを警察に連れていく。マリオに伝えといてくれ。」

    ヨッシー「でってぃう!」

    542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 00:09:05.43 ID:Y8UzPYptO
    マリオ「キノピオ!キノピオ!」

    キノピオ「…」

    マリオ「大変だ…体が冷たい…」

    俺はキノピオにいくつもファイアフラワーをくっつけた。
    そして風に当たりにくい静かな影に彼の身を隠した。
    生きててくれ。

    ヨッシー「でってぃう!」

    マリオ「そうか…クッパは警察署か、暫くかかりそうだな。」

    俺は夕方までクッパを待ったが結局帰ってこなかった。やはり事情聴衆が長引いているのだろう。先に行くと張り紙を残して俺は町中へ向かった。

    551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 00:17:13.93 ID:Y8UzPYptO
    夜になって町にポツポツと灯が燈り始めた。
    この一つ一つに命があり、この一つ一つに幸せがあるのだと、俺は考えるのだった。
    町に来た理由はクリスマスに発売されるゲームを一通り確認したかったからだ。
    俺は少しレトロな感じの木製のゲームショップへ入って行った。
    店内は装飾されクリスマスソングが流れていかにもと言った感じだ。

    556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 00:22:54.83 ID:Y8UzPYptO
    マリオ「あの娘は…」

    PS5のゲーム売り場で小さなキノコが家族連れの客を見る度におどおどしている。

    マリオ「家族とはぐれたんだろうか。」

    俺がその子に話しかけようとしたとき、店内から叫び声が聞こえた。

    店員「泥棒!誰か捕まえて!」

    ドボロー「へっへん!オレッチが捕まるわけねぇよ!」

    ドスッ!という音がして泥棒は俺にぶつかった。その直後ファイアフラワーが火を放ち、店は炎上した。

    ドボロー「ひいい!し、知らねえぞ、オレは知らねえぞ!」ヒヒューン!

    泥棒はものすごい逃げ足で逃げた。火が店内に広がる、俺とヨッシーもすぐさま店から逃げたした。

    565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 00:29:09.33 ID:Y8UzPYptO
    店を出ると何故かルイージがいた。

    ルイージ「最後の息抜きに町を歩いて見たらこの有り様だ…放火犯はお前か。」

    マリオ「違う…泥棒が俺にぶつかって…」

    ルイージ「そのファイアフラワーはなんだ。あまりふざけるな、重罪だぞ。」

    マリオ「…すまない。」

    母キノコ「きゃあああ!ウチの娘がまだ中に!」

    マリオ「!」

    出来過ぎたような事件が起こってしまった。しかしどう目を逸らそうが現実はいつもそこにある。俺は何度も学んできた。

    マリオ「ルイージ!行くぞ!」

    ルイージ「何を言ってる犯人。もう無理だ諦めろ。」

    バシッ!と音がした。マリオはルイージを殴っていた。

    575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 00:38:57.04 ID:Y8UzPYptO
    マリオ「何諦めてんだ!でっかいもん見すぎて大切な物まで忘れたのか!」

    ルイージ「何をいっている。」

    マリオ「今命を救えるのは俺達しかいないんだぞ!」

    ルイージ「何億人の一人だ、たかが一人に危険を払う事はない。」

    マリオ「たかがだと…。子供が泣いてるんだぞ。俺は耐えられない。頼む!力を貸してくれ…!この通りだ!」

    マリオは雪に土下座をした。金を借りたあの日とは全く違う熱意や説得力があった。紛れもない正義だ。目の前の炎より熱い情熱。ルイージは深い感銘を受けたのだ、かつて尊敬して止まなかった兄の姿だ。兄さんが帰ってきた。

    ルイージ「兄さん…。」

    何年かぶりにルイージはその言葉を口にした。

    ルイージ「いいだろう。一夜限りのマリオブラザーズの復活だ!」

    582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 00:49:19.07 ID:Y8UzPYptO
    二人は店内を走り抜けた。目指すは二階PS5コーナーだ。

    マリオ「フォッ!」

    ルイージ「ヤッフゥウウ!」

    さすがにジャンプは厳しかったが、走る事は出来る。俺は力の限り走った。彼女は必ず助け出す。

    マリオ「オォウ!」

    階段に差し掛かった時足場が崩れ落下しそうになった、すぐさまルイージが手を握って助けてくれた。
    ルイージは親指を立た。俺は少し笑顔になった。炎を潜り潜りその先に彼女はいた。

    幼女キノコ「ふぇええん!ママァアア!」

    マリオ「捕まれ。」

    幼女キノコ「うん…グシュン。」

    ルイージが得意のトルネード火を払いマリオは幼女キノコを抱えて店内から駆け出した。
    その姿は誇り高く勇敢な勇者達を彷彿とさせ店の外からは拍手が沸き起こった。

    588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 00:59:59.36 ID:Y8UzPYptO
    拍手雨の中から国王が出て来た。クリスマスの事件とはここまで大事になるものなのかと驚く気持ちが大きかった。

    国王「マリオという者はおるか。」

    マリオ「あ…はい。」

    国王「そなたがマリオか。自分のやった事は分かっておるな。そなたには懲役…」

    幼女キノコ「まって!そのおじさんは悪くないの!あたしを助けてくれたの…。」

    マリオ「…!」

    幼女キノコ「だからお願い…許してあげて…」

    母キノコ「こら!何言ってるの!すみませんねウチの娘が変な事言っちゃって。」

    国王「いや…その娘に甘んじて罪を軽くはしてやろう。しかしマリオよ、貴様にはこの町を出て行ってもらう。良いな?」

    マリオ「…。」

    ルイージ(マリオ……)

    マリオは全てを受け入れた。何故か彼は満足そうな目をしていた。

    マリオ「仕方ない。行くぞヨッシー。」

    ルイージ「兄さん!」

    マリオは振り向かなかった。

    595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 01:09:18.35 ID:Y8UzPYptO
    ああ、この町とも自分の家ともお別れか、長い間世話になったな、これからどうしよう。俺に何がある。

    幼女キノコ「待って!」

    町を出ようと決意した時あの娘が走ってきた。

    マリオ「どうしたんだい?」

    幼女キノコ「おじさん行っちゃうの…?」

    マリオ「すまないね。おじさんはもう行かなきゃならないんだ。」

    幼女キノコ「やだ行かないで…あたし寂しいよぉ…。」

    どうしても不可思議だった。俺には何が寂しいのか分からなかった。やはり歳の差だろうか。
    いろいろ迷った結果彼女を撫でる事にした。そうだそれがいい。

    マリオ「よしよし。君が大きくなったらまた会いに来てあげるよ。それまで何があっても諦めない事、いいね?」

    幼女キノコ「分かった…グシュン」

    マリオ「キノコの神様はね。最後まで諦めなかった娘に幸せをくれるんだよ。忘れないでくれ。」

    600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 01:20:25.43 ID:Y8UzPYptO
    そう言ってその娘に顔が近付いた時彼女は笑った。

    幼女キノコ「えへへ///おじさんサンタさんみたい///」

    髭や髪に雪が積っている。少女の目にはそれがサンタに見えたのだ。

    マリオ「そうだ…今度会う時、おじさんが何かお願い事を叶えてあげよう。」

    幼女キノコ「ホント!?///」

    マリオ「ああ…本当だよ。お願い事を言ってごらん。」

    幼女キノコ「え~と…う~ん…え~とねえ…あたし…」

    幼女キノコ「お父さんが欲しい!」

    マリオ「!」

    そうか。そうだったか。君もなのか。
    あの店で少女にあってからの全てが繋がった。
    俺は目が潤むのを隠せなかった。

    幼女キノコ「おじさん大丈夫…?」

    彼女はなんと純粋なんだ。俺は涙を堪えるので必至だった。

    604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 01:29:29.26 ID:Y8UzPYptO
    涙腺が熱い。彼女は今までずっとわがままも言わずにそれを欲しがっていたのか。そうか彼女は立派だ。

    マリオ「ああ…大丈夫だ。お父さんはきっと現われるよ。君は必ず幸せになる。」

    幼女キノコ「ありがとう///おじさん大好き///」

    マリオ「よしよし…ありがとうね。そろそろ出発しなくてはならない。すまないが門出の時間だ。」

    幼女キノコ「分かった…また会えるよね?」

    マリオ「もちろんさ。」

    あの笑顔は人生で一番良い笑顔だったかもしれない。作り物ではない、ピーチと同じ満面の笑顔だった。彼女とマリオの笑みが重なった。

    幼女キノコ「またねおじさん!」

    マリオ「ヨッシー。今度こそ出発だ。」

    ヨッシー「でってぃう。」

    俺は町を後にした。思い出はここへ置いて行く。いまわきの旅の始まりだ。

    676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:23:55.89 ID:Y8UzPYptO
    ルイージ「あれは…クッパか…?しめたぞ。」

    ははは、兄さんをここで終わらせはしない。

    ルイージ「おいクッパ。」

    クッパ「なんだルイージか…。マリオは何処にいる。」

    ルイージ「マリオは町を追放された。」

    クッパ「何だと!!!」

    ルイージ「そこで君に提案がある…ごにょごにょ。」

    クッパ「ああ…そうするしか無いなら俺も全力を掛けるぜ。」

    ルイージ「しくじるなよ。しくじったら俺の財力を以て…後は分かるな。」

    クッパ「全く怖い弟さんだな…。」

    677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:24:43.38 ID:Y8UzPYptO
    PM21:00

    ルイージ「今日は沢山のゲストのみなさんに起こしいただき大変感謝しております。」

    ルイージ「今日は明日までショーや踊りを思う存分お楽しみください!」

    会場から拍手歓声が沸き起こる。

    「He is a Luigi!」

    「You are Luigi!」

    ルイージに浴びせられる賛美の声。ルイージはついにここまで登り詰めた。

    ルイージ「聖なるクリスマスイブに乾杯!!」

    678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:26:36.45 ID:Y8UzPYptO
    かなり歩いたな。こんな町外に一軒家がある。マリオ達は魅かれるように中へ入っていった。

    マリオ「誰かいますか。」

    ノコ爺「こんな日にお客様とは珍しい。迷い人かの。ワシは神宮司ノコ舞龍、ノコ爺と読んでくれ。ま、座りなさい。」

    マリオ「ありがとうございますノコ爺さん。」

    不幸中の幸いか良い人に出会えたものだ。

    ノコ爺「その恐竜はお前のペットか?暖かいスープが出来ておる。飲むがいい。」

    ヨッシー「でってぃう///」

    ヨッシーはもの凄い勢いでスープを飲んだ。

    ノコ爺「相当腹が減っておったようじゃの…。」

    マリオ「ノコ爺さん、あの壁の女性は?」

    何故だか懐かしくも感じるこの部屋を眺めていると壁の写真が目に止まった。まさかと思いノコ爺に訪ねたのだ。

    679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:28:59.39 ID:Y8UzPYptO
    ノコ爺「ワシは医者をしておってな、彼女は昔の患者じゃ。」

    ああ、運命とは実に良く出来ている。なんとも巧妙で精密な設計だ、いたって素晴らしい。俺は胸が熱くなるのを押さえてポケットからあの指輪を取り出した。

    マリオ「すみません、この指輪を写真の隣りに置いといてもらえませんか。」

    ノコ爺「何故そのような事を。」

    マリオ「この指輪はここにあるべきなんです。」

    あやつ真剣な目をしておる。おや、この目は何処かで…。まぁよい、願いは聞いてやろう。

    ノコ爺「これで良いのか。」

    マリオ「ありがとうございます。何があっても必ず隣りに置いといてあげてください。」

    ノコ爺「はいよ。」

    老人はそう言って深く頷いた。長い人生経験からくる包容力は人を引きつける。

    681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:31:01.96 ID:Y8UzPYptO
    暖炉の火がパチパチと揺れている。

    マリオ「すみませんが俺には事情があります、あまり長居する訳にはいけません、お世話になりました。」

    ノコ爺「もう行くのか。もし旅の途中なら一夜留まってもいいのじゃぞ。」

    マリオ「いえ、俺は大丈夫です。」

    マリオは笑ってみせた。少し間を置いてノコ爺が喋り出した。

    ノコ爺「…そうか。ならば行きなさい。そなたに神の御加護があらん事を祈る。」

    あやつ、覚悟しておる。ワシに早まる理由を聞く義理はないが、彼にはまだ早い、それはあまりに早い。
    ノコ爺はマリオの心内を悟っていた。

    ノコ爺「まだ時間ではないが、メリークリスマス。」

    マリオ「メリークリスマス。」

    そう挨拶を交わし、二人は別れた。その頃二階の暗い部屋では王冠が月に照らされていた、静かに彼を見守っている確かな証がそこにはあったがとうとう気付く事は無かった。

    682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:32:56.92 ID:Y8UzPYptO
    キノピオ「はぁ…はぁ…このフラワーはマリオが…。」

    キノピオ「町の人はあいつが町を追放されたって言ってやがる。」

    キノピオはマリオの足跡を必至で探したが分からない。しかしあてはあったのだ、マリオが行くのはあそこしかない。あいつがいつか大切だと言ってやがった場所。

    キノピオ「すまねぇ…すまねぇ…!今行くからよ!死ぬんじゃねぇぞ!」

    キノピオは雪を掻き分けて走り出した。唯一の思い出を頼りに彼の軌跡を辿った。

    683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:36:15.83 ID:Y8UzPYptO
    当ても無く雪の道を彷徨う途中エロ本を見掛けたが、目もくれなかった、彼のキノコは既に息絶えていたのだ。

    そう言えば胸が痛い。痛み止めが切れて来たのか。俺はその場に倒れた。
    雪が美味しい、何を食っても美味いのだ、滑稽なまでに哀れである。 憐憫の情さえ甚だしい程に哀れだ。その時彼の声が心に響いて来た。

    キノ五郎「おいマリオ、諦めてどうする。」

    マリオ「キノ五郎さん…。すみませんコーヒーの借り返せそうにないっす。」

    キノ五郎さんの隣りには美しい女性がいた。

    キノ五郎「俺はお前が羨ましかった。どんどん幸せになってくお前をみては指を咥えて見ていたさ。だが俺はもう充分幸せだ。おめえが背負う事はない。しかし逃げるのはお前らしくない。俺の後輩ならちゃんと前をみろ、キノコの神様のお告げを忘れたか。」

    俺は立ち上がった。得体の知れない力に後押しされ、生にしがみついた。

    686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:37:55.51 ID:Y8UzPYptO
    マリオ「キノ五郎さん…!」

    キノ五郎「お前は立派だ…だがな、消えるのはまだ早えだろ。死ぬのなら最後まで抗え、最後まで闘え、いつまでたっても俺はお前の味方だ。」

    そう言うとキノ五郎さんは俺の中から消えた。まるで言いそびれた事を全て言ったかのような満足に満ちた笑顔で彼は本当に空になったのだ。
    彼は配管工という地下の仕事で長年を過ごし、長い長い時を経てようやく空になったのだ。高い高い世界に彼はいる。眩しく尊い柔らかな光だ。ありがとうございます。俺頑張るっす。

    マリオ「クリスマスの鐘が聞こえる。いくぞヨッシー。」

    ヨッシー「でってぃう。」

    二人は鐘の呼ぶ方へ歩いた。遠くの町からはパレードの花火が上がっている。その輝いては消える儚い美徳は心で弾けて消えた。

    690 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:46:43.18 ID:Y8UzPYptO
    暫く歩いた所で俺達は教会へついた。昔ゲームの舞台にもなった場所だ。鐘はここから聞こえていた。

    マリオ「フォウ…フォウ…ここだ…。」

    体はもう限界だ。何をしに来た、ここに何がある。とにかく寒い、マリオは最後のファイアフラワーを祭壇に投げ出した。すると祭壇の燃え盛る炎が教会を照らした。

    マリオ「これは……。」

    何色にも色分けされたステンドグラスで出来た窓が光を反射して当たりは一面虹色に包まれた。神々しい輝きが二人を照らしている。

    するとマリオは祭壇の中心に何か文字が刻まれているのを見つけた。

    ―Those who never give up is given happiness―
    最後まで諦めなかった者に幸せは与えられる。

    時に自らを鼓舞し何度も勇気をくれた教訓だ。薄れ行く光景の中でさえマリオは笑顔だった。ああ神よ、ここに居られたか。体が軽い、痛みが消えてゆく。もうすぐだよピーチ。

    698 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:57:19.35 ID:Y8UzPYptO
    キノピオ「おっさん!」

    マリオ「…キノ…ピオ…?」

    キノピオ「死ぬな!おっさん!俺馬鹿だから上手く言えねえけどよあんたが居なきゃダメなんだ!」

    キノピオ「あんたが…あんたが居なきゃまた俺間違っちまう…。俺にはおっさんが必要だ、それだけじゃだめのかよ。」

    マリオ「お前…。」

    漸く分かってくれたか嬉しいぞ。しかしなぁキノピオよ。力が入らないのだ。許してくれ、人はいつか死ぬ。これだけは絶対的な宿命なのだ。

    キノピオ「死ぬのだけが絶対じゃねぇだろ!死があるんなら生きる事も絶対だろ!生まれて来たんだろ畜生!」

    あのキノピオが俺の為に泣いているのか。彼を救いたいが力が入らない。ヨッシーが心配そうにこちらをみているな。それでも俺の感覚は薄れて行く。

    702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:10:40.17 ID:Y8UzPYptO
    その時、天井のガラスが崩れ大きな音が響いた。呆気に取られて振り返ると奴がいた。クッパだ。

    クッパ「よお…やっと見つけたぜ。」

    キノピオ「それは…ホームランバット!?何をする気だ!」

    クッパ「餓鬼は黙って見てろ。」

    クッパがマリオにホームランバットを大きく振りかぶった。

    キノピオ「止めろー!!!!」

    マリオ「ロホホホホォオウ~!!!!」

    カキーン!という壮快な音と共にマリオが空の星のように飛んだ。

    ルイージからもらったあいつの新製品だ、あのスマブラの壮快感を貴方にだとよ。ショク吸収素材だから体に害は無かろう。行け、お前の時代の再来だ。

    704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:11:33.91 ID:Y8UzPYptO
    ルイージ「時間も早深夜一時、そろそろ本日の最終イベントとさせていただきます。今から始まる一大イベントにはある有名なゲストをお呼びしております。」

    会場がザワザワと騒がしい。

    「おい来ねえぞ。」

    「ゲストって誰だ。」

    等と口々に言い散らす人々。すると天井の吹き抜けから何かが落ちて来た。

    ルイージ「…来たか。」

    ルイージの口元が小さく笑った。

    706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:12:53.89 ID:Y8UzPYptO
    ―いいかクッパやつは必ず教会にいる。あそこは奴が小さい頃父親を葬儀した場所だ。奴はそこを死に場所に選ぶだろう。―

    ―これをもっていけ、対ショック性ホームランバットだ。しかし飛距離はあの壮快感を損ねない。夜0:00を過ぎたら奴を全力でここへ打て。失敗は許さない。―

    ―分かった。それがあいつの未来なら俺様がキッカケを作ってやる。あいつは親友だ。―

    ―任せたぞ。―


    ルイージ「遅かったな。」

    マリオ「ここは…。」

    多くの観客を前にマリオが立っていた。

    708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:15:45.18 ID:Y8UzPYptO
    ルイージ「デイジー、あれを持ってこい。」

    デイジー「かしこまりました。」

    するとその美女は奥からMと刻まれた赤い帽子を持って来て俺に被せた。

    その瞬間会場のゲスト達やゲーム業界著名人、テレビを見ていたコアなゲームファンは彼が何者であるか気付いていた。

    永遠の主人公。マリオだ、赤が帰って来た。

    「He is a Mario!」

    「You are Mario!」

    会場からは声援が沸き起こった。拍手に後押しされて子供の頃夢に見たヒーローが帰って来た。

    ルイージ(おい…テレビ来てんだぞ。何か喋れ。)

    マリオ(まだ混乱している…何を言ったら。)

    ルイージ(思う事なんでもいいから喋れ早く。この物語りの主役はお前だ。)

    マリオは静かにマイクを握った。

    709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:17:45.50 ID:Y8UzPYptO
    痛みや感覚は殆ど無かった。最後の力だ。

    マリオ「俺は今生きている。ここにいる。それ故に幸せや不幸を感じる。それはやはり俺が一人ではなく貴方達がいるから分かる事なのだ。」

    いきなり何を言い出すのかと会場がざわめいた。

    マリオ「俺は自分の居場所を裏切った。何度許を請うても意味は無いだろう。」

    マリオ「しかし、大切な人達がいた。ただその為に頑張ろうと思い、今に至ったのだ。」

    会場からはざわめきが絶えない。マリオは続けた。

    710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:20:29.07 ID:Y8UzPYptO
    その光景は世界規模で放送されていた。

    幼女キノコ「ふわあぁ…」

    母キノコ「貴方まだ起きてたの。もう寝なさい。」

    幼女キノコ「だってサンタさんに会いたいんだもん。良い娘にしてたらクリスマスには来るんだもん。」

    TV「例えば家族の誰かが足りない時、何を思いますか。悲しいだけではない、哀愁や切なさ、苦しみを背負うでしょう。」

    幼女キノコ「あれ!サンタのおじさんだ!」

    少女には言っていることは分からなかったが、ただマリオの言葉は彼女の最も深い所で琴線に触れていた。

    マリオ「しかし笑顔まで無くした時、それは本当の悲しみになる。だから我々は笑うのだ。無邪気な心を弾ませるのだ。子供のように純粋で柔らかな笑顔は人を幸せにする。」

    少女はTVに釘付けだった。幼いながらに泣いていた。涙の意味を知る筈は無く、ただ心のままに泣いたのだ。

    711 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:26:31.35 ID:Y8UzPYptO
    町外れ、聖なるクリスマスの日にラジオを聞く老人が一人。


    ノコ爺「この声は…あやつか。」

    ラジオ「沢山の人に出会った。出会いがあれば別れもあるといったように。二度と会えない人もいるだろう。」

    ラジオ「しかし、諦めてはならない。大切なのは願う気持ちと諦めない精神だ。信じ続ければ夢は叶う。無くした人を忘れないで欲しい。彼等は皆貴方達を見ている。いつまでも最愛の味方なのだ。」

    ノコ爺は思い返した。自分が見て来た沢山の患者や孤児達、それに帰って来なくなったあの孤児キノコ。沢山の死をみてきたがそれぞれに物語りがあり歴史があった。

    ノコ爺「明日は久し振りに町に行ってみるかの。変わった世界を受け入れるのはワシの使命やもしれん。この歳になって青から真を学ぶとはな。フォッフォッ世界はまだまだ楽しめそうじゃわい。」

    715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:42:45.54 ID:Y8UzPYptO
    キノコフスキーは町角のモニターに映る彼を見ていた。

    マリオ「歌がある。生きる歌だ。歌は時には人を励まし、時には人を悲しくする。」

    マリオ「言葉では表せない感情を歌で伝える詩人がいた。境遇以上の運命を感じたがもう彼と会う事は無かった。俺はあの歌を忘れない。どうか町でみかけたら歌を聞いてやってくれ。」

    キノコフスキーの心に火が付いた。
    書かなくては今生きている歌が目の前にある。詩だ…この詩が欲しかったんだ。これこそが詩だ。ありがとう私の恩人よ。

    後に彼が執筆した詩集「赤の詩」は空前のベストセラーとなり、キノコ王国の偉大な詩人キノコフスキーとして永遠に名を残す事になる。

    721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:53:07.70 ID:Y8UzPYptO
    マリオ「俺にも短い間だが家族がいた。しかし今はいるのはペットと大切な弟ルイージだ。」

    ルイージ「兄さん…。」

    マリオ「今更あの業界には戻れないが家族の力にはなりたい、どうか守りたいのだ。この何も無い哀れな男の願いだ。」

    マリオ「世界はいがみ合っている。金が欲しくて愛が足りない、花束が無い。笑顔がない。それじゃあ何がある、やはり争いしかない。」

    マリオ「世界が一つになるキッカケは何処にでもある筈だ、まずは家族から、そして友人、愛人へとまごころを尽くせば笑顔になれる。
    そして俺はこの会場や世界の皆が幸せになる日を誰より夢見て止まない。今も昔もいつか誰かが夢見たように。
    もう明日はすぐそこだと俺は信じている。いいか皆…」

    マリオは大きく息を吸い込んだ。

    マリオ「キノコの神様は最後まで諦めなかった者に幸せを与える。」

    725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:06:26.20 ID:Y8UzPYptO
    マリオ「愛と笑顔、思いやる気持ち、諦めない心その全てが一つになった時世界は変わる。俺は信じています。」

    マリオは深々と頭を下げた。

    マリオ「こんなつまらない男の話を聞いていただき本当にありがとうございます。俺は幸者です。」

    マリオ「世界の皆様、メリークリスマス。」

    会場から歓声が沸き上がる。心を打たれた人々が叫び声を上げてマリオに最高の尊敬と称賛を与える。
    この日は世界中が沸いていた。最も美しく最も誇り高く最も暖かいクリスマス。
    世界に愛と花束が授与された日だ。
    拍手と歓声がこの星を包んでいる。

    ルイージ「それでこそ俺が憧れて止まなかった赤い帽子と髭のヒーロー、マリオだ。愛すべき俺の兄だ。本当にお疲れ様。メリークリスマス。」


    ルイージ「…兄…さん…?」

    次の瞬間会場が会場が静寂に包まれた。

    735 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:19:35.08 ID:Y8UzPYptO
    音も無くマリオはその場に倒れた。静かにそして優しく。あの日と同じ雨の音のように。会場に冷たく響いた。

    ルイージ「兄さん!」

    すぐさまルイージが上着を捨ててマリオをおぶった。しかしルイージは走ろうとはしなかった。
    彼に触れた時、全てを悟っていたからだ。

    デイジーはすぐさま医者に電話をし救急車を読んだ。

    ルイージはゆっくりとそして噛み締めるように一段一段ホールの階段を降りた。
    人の塊が左右に開いて花道が出来上がった。ルイージはその道をゆっくりと進んで行く。決して誰も喋らず、誰一人として二人から目を放さなかった。

    その壮大で勇壮な光景の中を一人突進む彼は戦場で傷付いた仲間を運ぶ兵士のようだった。えも言えぬ雄々しさと偉大な雰囲気が会場から溢れている。

    やがてマリオは救急車で運ばれた。あれは彼を乗せた箱船だった。

    デイジー「貴方…。」

    ルイージ「すまない、一人にしてくれ。」

    ルイージはエレベーターで部屋へと帰った。
    その後に緊張が去った会場の人々全てが例外無く泣き崩れたとデイジーは語る。

    736 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:27:41.14 ID:Y8UzPYptO
    ルイージ「…。」

    ルイージは黙ったまま部屋の大きな自画像の前に立っていた。
    月が雲から顔を出しては彼の背中を照らしている。

    再び月が雲に隠れた時彼は渾身の力で自画像を殴った。

    パリンと音を立てて保護ガラスにヒビが入り、ルイージの手からは血が流れている。

    ―ルイージよ。発展と豊かさは違う。―

    国王の言葉がルイージ脳裏を過ぎった。いつも強くて野心家でいて負けず嫌いのルイージがこの日初めて泣いた。
    月がルイージの背中と拳の血と砕けた自画像のコントラストを映している。

    ルイージ「兄さん…!兄さん…!」

    静まり返ったクリスマスの夜にルイージは膝を付いて泣き崩れた。

    737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:31:34.36 ID:y44WfMJLO
    ピーチの元へ行ったのか・・・

    738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:33:02.59 ID:Y8UzPYptO
    ピーチ「おかえり。」

    マリオ「ただいま。」

    マリオ「今日は疲れた。長い長い一日だった。」

    ピーチ「お疲れ様。よしよし…。」

    マリオはまるで子供のようにピーチにうずくまって眠った。今までで一番安心した表情をしていた。

    ピーチは彼を優しくそっと見据えて頭を撫でている。空には愛が溢れていた。いつかと同じ夢の色。

    ピーチ「メリークリスマス。」

    彼女はにっこりハニカンだ。

    740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:39:14.77 ID:Y8UzPYptO
    翌朝ルイージはソファーに座り机を眺めていた。
    あの後病院でマリオのポケットから出て来たという写真が飾ってある。その中で皆が幸せそうな顔をしてこちらを見ているのだ。彼等は確かにここにいるなんてつまらない事を考えては窓の外を眺めていた。

    ルイージ「兄さん…。」

    あの後会場の人達は朝になるまで帰らなかったそうだ。
    今日はゲーム部門のオープン一日目、俺は覚悟を決めてデスクへ向かった。

    744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:46:47.45 ID:Y8UzPYptO
    やがてキノコ王国に春が来た。変わった事と言えば、まずいろんな店のゲーム売り場のカートから兄さんのゲームが消えた事かな。
    あれからレトロゲームブームが始まって何処にも在庫は無いみたいだ。ある時は200円だった兄さんの思い出はいまや値段をつけられない宝になっている。

    それにいろんな町が売り場を分かち合う事にしたみたいだ。関税や独占価格の廃止が行われ世界は一つになった。
    家族を失った子は必ず誰かが助けている。仕事も相応の努力があれば誰でも受け入れる世界だ。兄さんのあの言葉は予想以上に影響を与えたみたいだ。

    兄さん、世界が変わったんだよ。

    747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:56:29.08 ID:Y8UzPYptO
    ノコ爺「お前たち、そろそろ飯じゃ。」

    孤児キノコ達「は~い♪」

    彼等は今日も笑っている。

    クッパ「ヨッシー、俺様にみたいに大きくなれよ。」

    ヨッシー「でってぃう!」

    彼等は今日も育まれている。

    キノピオ「おまえら、川のゴミは全部拾ったか。」

    DQNキノコ達「おっす!」

    彼等は今日も守っている。

    幼女キノコ「パパ…?」

    父キノコ「待たせたねごめんね。お父さんはお母さんとやり直す事にしたよ。今日からは三人だ。」

    彼等は今日も生きている。

    753 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 21:13:11.57 ID:Y8UzPYptO
    風の暖かい頃、スーツを着たその男は本を手に思いに耽っていた。
    キノコフスキー著「赤の詩」

    ―赤は情熱の赤、怒りの赤、血潮の赤、愛情の赤―

    ―赤はやがて混ざりあいまどろみ、やがて人を動かす力になる―

    ―生きる力の色―

    ―赤は世界を変える―

    ―キノコの神様は最後まで諦めなかった者に幸せを与える―

    ―赤は世界を包み花束を、人々を包み笑顔を与える―

    ―キノコに幸あれ、世界に愛あれ―

    ―赤の想いよ永遠に―

    彼を揺すぶる春風は世界へと吹き抜けていった。

    ~マリオ「ピーチ姫の…」完~

    エンディングテーマ
    ↓パソコン用
    http://jp.youtube.com/watch?v=WRNd7WCH8BM&feature=related

    携帯用↓
    http://game-melody.com/cgi-files/csystem/html/n-58748-ezweb-ezweb.html



    768 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 21:19:45.90 ID:Y8UzPYptO
    今まで本当に本当にありがとうございます。
    皆さんと一緒に楽しめて良かったです。
    今までどんな形でも書き込んでくれた皆さんがいて頑張れました。
    今日はゆっくり休みます、皆さんが幸せであることを心よりお祈りします。


    自分の過去完結リスト

    『まる子のバトルロワイヤル』

    『マリオ「ピーチ姫の桃色天然水…」』




tyuruyasan.gif
今回も来てくれてありがとうございます!

コメント

  1. 名前:名無しさんさん 2008/10/30(木) 21:32:19
  2. 泣いた
  3. 名前:フラグが立たない名無しさんさん 2008/11/11(火) 02:32:36
  4. 本気で感動した。
    こんな文才がある物語は読んだことが無いかもしれない。

    正直最初は何て糞スレかと思ったけど最後は涙しかなかった。
    作者さん、管理人さん、乙。
  5. 名前:名無しさんさんさん 2013/03/09(土) 15:49:32
  6. キノコの神様は最後まで諦めなかったものに幸せを与えるか・・・

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